いまだ反抗期
梨華ちゃんはアイドルである前に人間じゃないか。人間が人間に恋して何が悪いんだよ? 関係は擬似恋愛的かもしれないが、僕の中にある梨華ちゃんへの思いは擬似なんかじゃないんだ。人の心の中を勝手に決め付けないでほしいな。あんたに僕の一体何が分かるっていうんだ?
小春博士
先日、あの小春博士がやってきた。
僕のベッドにゆったりと寝そべりながら、持参したノートパソコンをいじる博士。インターネッツをしているようだ。そしていきなり、「なにこれ! 痛い!」と叫び、呵呵と笑った。見ると、梨華ちゃんと僕のアルバムが画面に映っていた。
博士「おい、お前、これは痛いぞ!」
ふ「うーむ、そうですかねえ」
博士「おい、思いっきり顔を晒しているじゃないか。いいのか?」
ふ「いいんです。僕は有名になりたいのです。梨華ちゃんと同じくらいに」
博士「それにしても、わっはっは、これは痛い、痛いぞ!」
ふ「発想が斬新でしょ?」
博士はまじまじと画面を見つめ、「君、小学生のころはカッコイイな」と言った。
ふ「いやあ、それほどでも」
博士「でも、うーん、中学生のころは、ちょっとダメだな」
ふ「そうかなあ……」
博士「青年期は……触れないでおこう」
ふ「ん? というと?」*1
*1:2025年11月2日、文章を読みやすく整えました。