梨華ちゃんが小学生だった頃のぽっちゃりして可愛い写真を経て、梨華ちゃんが中学生だった頃の写真がスクリーンに映し出されました。テニス部だった梨華ちゃんは小麦色に日焼けしています。僕は梨華ちゃんの色黒の肌がとても好きです。肌が黒いことによって、梨華ちゃんの妖艶さは更に増していると思います。これは昔、何で読んだんだっけかなあ、BUBKAか何かだったと思うけど、中学のテニス部の顧問の先生(男性)は梨華ちゃんのことを溺愛していたらしいです。そりゃあこんなに可愛くて色っぽいんだもの、溺愛もするよなあ、と思います。僕がテニス部の顧問として毎日のように梨華ちゃんと会って話をしていたら、そのうち理性が崩壊して、生徒である梨華ちゃんに禁断の恋をしてしまうかもしれません。
僕は、スクリーンに映っている、日焼けして妖艶な梨華ちゃんを見つめながら、「僕が梨華ちゃんのテニス部の顧問じゃなくて本当によかった、もし顧問だったら梨華ちゃんに手を出して人生が終了していたかもしれない…」と思いました。でもこれを書きながらよく考えたら、「現在の僕もある意味で人生が終了しているかもしれないな…」と思いました。でも別にいいんです、人生が終了していたって。もしそうなら、今日から新たに人生を始めるだけですから。
梨華ちゃんはBUBKAに言及して、小学校と中学校の卒業アルバムが掲載されたり、友人とのプリクラが載ったりした話をしました。卒業アルバムはそれほどショックじゃなかったけど、プリクラが流出したのはショックだった、という趣旨のことを言っていました。それは梨華ちゃんが友達と撮ったプリクラであり、BUBKAではモザイクがかかっていても、梨華ちゃん本人には「これ、〇〇ちゃんと撮ったやつだ…」と分かるから、らしいです。「一緒にプリクラを撮るくらい仲の良い友達だったのに、お金欲しさに梨華ちゃんとのプリクラをBUBKAに売るなんて、ろくな奴じゃないな」と思いました。
ところで、梨華ちゃんはトーク中に「これはネットに書かないで欲しいんだけど」と、どこかのタイミングで言っていたような気がします。でも言ってなかったような気もします。もし言っていたとして、ネットに書かないで欲しい話題は一体何だったのか、まったく思い出せません。BUBKAプリクラ流出事件のことだったかもしれないし、ほかの話題だったかもしれません。バースデーイベントの日からもう3週間以上経っているので、その日の記憶がところどころ抜け落ちています。梨華ちゃんが我々に口止めしていたのが、もしBUBKAプリクラ事件のことだったらごめんなさい。思いっきり書いてしまいました。でもたぶんこれじゃなかったような気がします。なんだったかなあ。思い出せない。もしかしたら、“ズンドコベロンチョ”のことだったかもしれない。梨華ちゃんは業界の人だから、『世にも奇妙な物語』の“ズンドコベロンチョ”が本当は何を意味するのか知っていて、それを我々に教えてくれたのです。僕は小学校の頃に『世にも奇妙な物語』の“ズンドコベロンチョ”の回を見ました。
情報通の主人公が、世間で話題になっている“ズンドコベロンチョ”が何を意味するか分からず、発狂しそうになる話です。ラストで答えが示されると思いきや、視聴者にも“ズンドコベロンチョ”の正体が明かされないまま終わりました。タモリさんが画面から消えたあと、死ぬほどモヤモヤしていたのはきっと僕だけではないでしょう。トイレで小便をしながら、「想像の翼を広げて自由に考えてみよう! ズンドコベロンチョが一体何なのかを!」と思ったことを今でもよく覚えています。しかし、想像の翼を広げてどれだけ空を飛び回ってみても、ズンドコベロンチョの姿は見えてきませんでした。そして僕は疲れてしまい、空を飛ぶのをやめました。
少し前にズンドコベロンチョの回のリメイクを見たけど、リメイクでもズンドコベロンチョの正体は示されませんでした。でも今回はそれほどモヤモヤしなかったです。あれから30年くらいの年月が経って、おじさんになった僕は、好奇心のようなものがだいぶ失われてしまったようです。それは、色々なものを諦めるようになったからかもしれません。
それで、なんでズンドコベロンチョの話になったんだっけ? そうだ、梨華ちゃんがズンドコベロンチョの正体を教えてくれた、という話からでしたね。ごめんなさい、それは嘘です。僕は嘘をつきました。梨華ちゃんはズンドコベロンチョについて一言も語っていません。梨華ちゃんは芸能生活が長いから、フジテレビに太いパイプを持っているだろうけど、ズンドコベロンチョのことまでは知らないと思います。ドラマの作者ですら知らないかもしれない。だから僕はズンドコベロンチョの正体が分からないまま寿命が尽きるだろうと思います。でも今となってはそれでも構いません。死ぬまで正体の分からない物事なんて、世の中には山ほどあります。そこにズンドコベロンチョという小さな謎がひとつ加わったところで、大した問題じゃありません。
梨華ちゃんの小学校と中学校の卒業アルバムは、2ちゃんねるの狼板に貼られていたURLからダウンロードして見ました。中学生の梨華ちゃんはとくに可愛らしく、そして儚げでした。しかし卒業文集として書かれた文章は儚げでも可愛くもなかった。言葉選びが何だか奇妙で、文章全体に不穏な空気が漂っていました。パソコンに保存した卒業文集の画像はいつの間にか失われてしまい、ネットで検索しても見つからなかったので(ヤフオクで梨華ちゃんの卒業文集が売られていたけど、それを買おうとまでは思わない)、具体的なことは言えないけれど、おおむねそんな感じでした。
ちなみに僕の卒業文集は、noteのほうに全文アップしてあるので、もし気が向いたらお読みください。子供の頃からふざけた文章を書いていました。
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梨華ちゃんが4期メンバーとしてモーニング娘。に加入したのは15歳のときでした。ナインティナインが司会を務める『ASAYAN』は毎週欠かさず見ていました。合格発表のとき、梨華ちゃんの名前が一番最初に呼ばれたのをよく覚えています(一番最初でしたよね?)。そのときはまさか、こんなにも激しく、そして長く梨華ちゃんに恋をするとは、少しも思わなかったですね。「この子、かわいいなあ」とは思っていたけど。

梨華ちゃんは4期メンバーの中では年長者(吉澤ひとみちゃんより3か月ほど早く生まれている)ということで、不可避的に辻ちゃん加護ちゃんの教育係的な役目を担うことになり、かなりしんどかったらしいです。周りからは辻加護を教育するように言われ、辻加護からは「梨華ちゃんうざい!」と疎まれていたようで、中間管理職的な悲哀を語っていました。梨華ちゃんもまた辻ちゃん加護ちゃんと同じように初めて芸能界に入り、右も左も分からない状態なのに、中間管理職的な役割を担わされるというのは、冷静に考えるとなかなかひどい話です。今の時代、ブラック企業でも新人にそんなことさせないような気がします。梨華ちゃんはよく辞めなかったよなあ、忍耐力のある人だなあ、と話を聞いていて思いました。今時の若い子だったら速攻で辞めるんじゃないでしょうか。
梨華ちゃんは、自分の公式ブログにジョッキで生ビールを飲んでいる写真を投稿したところ、コメント欄でファンから「そういう写真は上げないで欲しい」という苦言を呈されたことがあるらしいです。そのファンは、清純派アイドルの梨華ちゃんがジョッキで生ビールを飲むことにショックを受けたのかもしれません。梨華ちゃんからその話を聞いた事務所の人は、「保田圭ならいいけど、石川梨華がジョッキで生ビールを飲んでいるとファンは混乱してしまうんだよ。そういう写真は載せないほうがいいね」と言っていたとのこと。梨華ちゃんが「圭ちゃんならいいんだ、と思った」と言うと、会場には爆発的な笑いが起きました。ハロプロ系の現場で保田さんがイジられると、100%の確率で笑いが起こります。例によって、僕の真後ろのオタク氏は誰よりも大きな声で爆笑していました。病的に内気な僕は、爆笑の渦の中で「フフッ」と囁くように笑っていました。ちびまる子ちゃんに出てくる野口さんのように。
梨華ちゃんは、事務所の大人の助言に従って、そういう写真はブログに載せないようにしたようです。「梨華ちゃんは本当に真面目な人だな、そうやって大人の言うことを素直に聞くんだもん」と思いました。僕は梨華ちゃんに似て真面目だけれど(オタクは推しメンに似ると申します)、反骨精神も持ち合わせています。偉そうな大人の言うことにはとりわけ従いたくありません。僕は、偉そうな人たちに何度否定されて来たか分かりません、梨華ちゃんへのガチ恋を。この20年間、ありとあらゆる形で否定されて来ました。「あなたが石川梨華と結婚できる可能性は0%だ」、「石川梨華にガチ恋なんてしてないで、普通の恋をしろ」、「あなたの恋は、疑似恋愛だ、本物の恋ではない」、「あなたは石川梨華が好きなのではない。石川梨華に恋をしている自分のことが好きなのだ」などなど。僕は偉そうな人たちにそう言われて、もちろん素直に従うことはなかった。「はい、分かりました。その通りですね。今日から梨華ちゃんへのガチ恋はやめて、普通の人に恋をします」とは言わなかった。言うわけがないでしょう、何もかも知ったような顔をした偉そうな奴らにそんなことを言われて。あいつらが僕の一体何を知っているんだ? この『ふっち君の日記。』だってろくに読んでないじゃないか。僕の恋が“疑似恋愛”だったとして、この胸の高鳴りは一体何なんだ? これも疑似だって言うのか? この胸の高鳴りと、梨華ちゃんを好きだっていう熱い想いは、疑似なんかじゃなく、たしかにここに在るんだぞ! 手にとって差し出せそうなくらいにしっかりと!
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