9月になりました。6月末の時点で死ぬほど暑かったので、真夏はどうなることかと不安だったけど、埼玉県さいたま市の7月と8月は天気の悪い日が多かったため、予想していたほど暑い夏ではなかったです。最近は、夜風に秋の気配すら感じます。しかしながら、かつてモーニング娘。が国民的アイドルとして我々に呼びかけていた「熱っちぃ地球を冷ますんだっ」という気持ちは忘れないようにしたいです。このDVDは、こんまりメソッドで部屋の片づけをしているときに発見したものです。梨華ちゃんも出演しています。「熱っちぃ地球を冷ますんだっ」という情熱を奮い立たせるためにも、今度じっくり見ようと思っています。

前回の日記は、僕がモーニング娘。さくら組の『さくら満開』を口ずさみながら、イベント会場である「渋谷シダックスカルチャーホール」へと向かっているところで終わりました。そのホールの入っている丸い銀色の未来的なビルの向かいに立った僕は、深呼吸して心を整えたのち、横断歩道をわたって梨華ちゃんのオタクと思われる人びとの列に並びました。


そして僕は、イベントスタッフのてきぱきとした指示にしたがい、高級感のあるビルの中へ足を踏み入れ、エレベーターに乗って8階へ上がっていきます。そのとき僕の近くに、有名な梨華ちゃんオタクのハワイちゃんがいました。彼女は梨華ちゃんにばっちり認知されています。おそらく梨華ちゃんにとって最も印象深いオタクのひとりであり、梨華ちゃんはきっと何十年経っても、彼女の顔や声や無邪気なキャラクターを忘れないだろうと思います。梨華ちゃんがいつか死ぬとき、病床で思い浮かべる人びとの一人に、ハワイちゃんは間違いなく入ることでしょう。「とびきり明るくて元気で、めちゃくちゃ私のことを愛してくれた女の子がいたなあ…」と、梨華ちゃんは微笑を浮かべながら思うかもしれません。
他方、僕のことを梨華ちゃんが認知しているかどうかは不明だけど、もし認知していた場合、僕のことは暗い面持ちで思い出すかもしれません。「私の熱愛や結婚で、心配になっちゃうくらい病んでいたガチ恋の人がいたなあ…」と。心配してくれて、思い出してくれることは嬉しいけれど、梨華ちゃんが死の間際に暗い顔をしていたら、僕はとても悲しいので、笑顔とともに思い出してもらえる人間になりたいです。梨華ちゃんが僕に対して抱いているイメージを、闇に満ちた富士の樹海のようなものから、親しみやすい森の中の、少し開けたところ、柔らかく暖かい光がそこここに差している草原のようなものに塗り変えたいです。そして梨華ちゃんが死の間際、想像の中に広がっている心地よい草原で、僕と少しでも一緒にピクニックをしてくれたら、そんなに嬉しいことはありません。そういう人間になれるよう、日々たゆむことなく努力していきたいと思っています。